1970-07-10 第63回国会 衆議院 産業公害対策特別委員会 第17号
タラコが年々需要が伸び、四十二年度に二万五千トンも生産されているが、昨年ごろから添加物の害が問題化し、まっかに着色したタラコは好まれなくなった、かわりに業者は発色剤を競って使用し始め、硝酸カリより効果のよい亜硝酸ソーダの不正大量使用も半ば常識化している、こういう新聞記事があるわけですね。あなたは、いま亜硝酸はいかぬと言うけれども、新聞は半ば公然化していると書いてあるのですよ。
タラコが年々需要が伸び、四十二年度に二万五千トンも生産されているが、昨年ごろから添加物の害が問題化し、まっかに着色したタラコは好まれなくなった、かわりに業者は発色剤を競って使用し始め、硝酸カリより効果のよい亜硝酸ソーダの不正大量使用も半ば常識化している、こういう新聞記事があるわけですね。あなたは、いま亜硝酸はいかぬと言うけれども、新聞は半ば公然化していると書いてあるのですよ。
ニトロフラン誘導体にしてもそうですが、硫酸銅とか亜硝酸カリとか、こういうものは劇物、毒物ではあるけれども、食品添加物としては幾らでも買えるのですね。硫酸銅なんか、これで人殺しをしたというのはこの間出た例があるわけですが、硫酸銅も食品添加物、発色剤です。野菜とか果実とかコンブには硫酸銅を使っております。それから、亜硝酸カリなんかもハム、ソーセージに使っております。これは劇物です。
千葉縣の興津、舘山工場におきましては海藻から塩化カリを抽出いたしまして、それと同時に沃度を抽出いたしましてこの塩化カリと沃度とはともに千葉縣の興津にあります工場に送りまして塩化カリは硝酸カリの原料といたしますし、沃度は精製沃度といたしまして医薬品関係に供給しておりました。
ほかの鉛箔とか硝酸カリとかいうようなものは、それぞれ國内の資源を非常に方々を漁り、轉用いたしまして、各工場も——もちろん当時の事情でありますから、フルに操業するというわけにまいりませんが、なるべくたてさんの製品を出したいという考えで、一方金のかかる復興計画と、一方資材の轉用のできる補修程度の計画と相まつて、昭和電工というものを生かしていくつもりでわれわれは努力しておりました。